1000字書評ブログ “Trash and No Star”

字数制限1000字での書評ブログです。月に2度の更新が目標。テーマによっては、音楽や映画も扱います。

リー・ダニエルズ

リー・ダニエルズ監督『大統領の執事の涙』映画評|公民権運動とファミリー・メロドラマ

案外、取り扱いに悩む作品である。 ゲットーの片隅で暴力に怯えながら暮らす少女が、自らの人生を選択し直す過程を描いた『プレシャス』が、徹底的に個人的な(むろん、だからこそ社会的な)映画だったのに対し、本作はまず歴史という大きな枠組みが先にあっ…